いちご一筋23年!甘さにこだわった完熟いちご
いちご縁中川甘くて新鮮ないちごを味わいたいなら、大阪最北の自然豊かな地にある「いちご縁中川さん」へ。おおさかのてっぺん能勢町、日本の棚田100選にも選ばれている『長谷(ながたに)の棚田』が広がる里山のいちご園。23年間、丁寧に育てられた「完熟いちご」を、自分の手で摘み取る楽しさを体験できます。
能勢の寒暖差がいちごを甘くします
(上)いちご本来の甘酸っぱさの丸っこい「紅ほっぺ」(下)やわらくて甘みが強く酸味が
少ないスラッとした「あき姫」
寒い冬でも順調に育つ「紅ほっぺ」と「あき姫」の2品種に絞り栽培しています。
健康な株を保つために、1株あたりの花数を減らし収穫量は抑えて、一粒一粒が甘くておいしいいちごに育つよう工夫されています。
澄んだ水と空気、そしてたっぷりの愛情をもって、いちご作りへ取り組んでいます。
いちご狩り園を開園して23年。立ったまま摘める多世代に優しいスタイル。
通路を広くとってありますので、車いすやベビーカーの方もご来園いただけます。
立ったまま摘めるので、しゃがむ負担がなく、小さなお子さまやご年配の方も自分のペースで好きなだけ味わえます
いちご狩り(食べ放題)のほかに、食べたいいちごを食べたい量だけ摘み取れる量り売りの直売。テイクアウトのみのご利用も可能。
いちごをおいしく食べるコツは、ヘタを先に取りヘタ側から食べること。
いつでも美味しいいちごを味わうための至高の30分
「いちご縁中川さん」のいちご狩りは、時間一斉スタート制ではありません。お客様ごとに受付し随時スタートとしています。
園内の快適な環境を保つため、食べ放題の時間は30分に設定。2か所のハウスの品質を維持するため、清潔感あふれるようにしています。密を避けながら、新鮮で甘いいちごを思う存分楽しめるよう配慮。
オーナーの「いつ来てもおいしいいちごを食べてもらいたい」という思いが、味にもサービスにも生かされています。初めて訪れる人は30分が短く感じるかもしれませんが、ゆったり楽しめるちょうどよい時間配分になっています。
水のきれいな土地を探し続け、辿り着いた環境
オーナーの中川さん
今年で23年。10年は試行錯誤で失敗の繰り返し。失敗が減る技術を身につけるまでは15年かかったそう。
もともと自然に関わる仕事をしたかったオーナー。大学卒業後、住み込みで農業研修を受け、その後も香川で自給自足への挑戦、また岡山で有機栽培の経験も積みました。
いずれは自営、農業で独立することを考えていたという中川さん。
試行錯誤の末、小さな面積で始められるハウス栽培にたどり着き、23年間いちごと向き合い続けています。
日当たりがよく、水のきれいな土地を探し続け、縁あって能勢の地で開園。2つのハウスの品質を守りながら、清潔で快適な環境を大切にしています。
この看板が目印
「いちごと向き合う時間が心地よい」と話すオーナーが、試行錯誤を重ねながら育てたこだわりのいちご。大阪最北の美しい自然の中で、丁寧に育てられたこだわりのいちごを味わいませんか?
取材日:2025/1/17
取材・文/名木田絢子
写真/名木田絢子