祈りの書が響く空間
流水堂書画家・小林芙蓉の作品ギャラリー「流水堂」は、まるで異世界に足を踏み入れたかのような静寂と祈りに満ちた空間。ここでは、単なる美術作品ではなく、一筆一筆に魂を込めた「祈りの書」が展示され、訪れる人々の心に深く響く書の世界を体験できます。
書画に囲まれた静寂の空間
ギャラリーは、四季折々の小林芙蓉の書画に囲まれた心静まる場所。「書は人なり」との信念のもと、一筆一筆に魂を込めた作品が並びます。
ギャラリーに足を踏み入れると、四季折々の小林芙蓉の書画が迎えてくれます。彼女の書は、日本国内の神社仏閣だけでなく、世界各国の聖地に奉納され、ローマ法王にも献上されたほど。その書が持つ力と、そこに込められた祈りを、実際に肌で感じることができます。
入館料は1,000円、年間パスポートは10,000円。毎年デザインが変わる特別なパスポートも、小林芙蓉の作品の一部として楽しめます。
書の可能性を広げる場
「書で何ができるのか」
「書が人の役に立つのか」
小林芙蓉は、書を通じて人々の心に寄り添い、癒しと祈りを届けています。そのため、書は単なるアートではなく、人々の心に響くものとして展示されます。
撮影禁止エリアの蔵。書画を肌でぜひ体感してください。書の持つエネルギーをより深く感じられるかもしれません。
ギャラリー誕生の背景
ただのギャラリーではない「流水堂」
小林芙蓉の作品は一般販売されず、書画展もしくは奉納という形でのみ世に送り出されています。そのため、「どこで彼女の作品を見ることができるのか?」という声が多く寄せられていました。その想いに応えるために誕生したのが「流水堂」です。
百聞は一見にしかず。ぜひこの空間で、書のエネルギーを感じてください。
ギャラリーの向かいには、無農薬で育てている野菜の畑があります。
あたたかいおもてなしをしてくださる、スタッフ一同皆さまが心を込めて迎えてくれます。
月に1回の座禅会や、1月29日から始まる書道教室も予定されています。
変わりゆく展示
季節や話題のテーマに応じて、展示作品は入れ替えられます。何度訪れても新しい発見があるギャラリーで、書がもたらす癒しとエネルギーを感じてください。
書と自然、祈りと食。あなたも新たな気づきを得てみませんか?
取材日:2025/1/25
取材・文/名木田絢子
写真/名木田絢子