大阪・能勢町にある「ベルカンプ」は、ヴィンテージ家具・雑貨・古着を取り扱いながら、新たな価値を生み出すお店。

「この世に存在するすべてのモノには、観る人を魅了し続ける価値がある」

そんなコンセプトのもと、リサイクル・リメイク・アンティークを融合させた、資源循環型のアップサイクルショップです。

家具、雑貨、古着など、ひとつひとつのアイテムを大切にしながら、新しい持ち主との出会いを作り出しています。

「不要になったから捨てる」のではなく「また次の誰かに喜んでもらう」

ベルカンプの店内には、懐かしさと温かみを感じるヴィンテージ家具や古着が並びます。

元々、不用品回収や遺品整理の仕事をしていた店主の秋山さんは、「まだ使えるのに捨てられてしまう家具」の多さを目にしました。そこから、「もったいない」という想いが募っていき、自身でショップを立ち上げようと決意。これがベルカンプ誕生のきっかけです。

もともと豊中で生まれ育った店主ですが、息子さんの出産をきっかけに能勢町を訪れるようになり、その魅力に惹かれて移住を決意しました。

「能勢には、自然だけでなく、人と人との温かいつながりがある」。そう語る店主の言葉通り、今では子供同士の交流も生まれ、地域とのつながりがますます深まっています。

秋山さん自らがリメイクしたテーブルなどの家具も並ぶ。色や形の違う木片を組み合わせたデザインが素敵。

訪れるたびに変わる店内。一期一会の出会いを楽しんで。

ベルカンプの魅力のひとつは、商品の入れ替わりの早さ。ヴィンテージ家具は人気が高く、2か月も経てば、店内のラインナップはまったく違うものに。

古着も、季節に合わせてセレクトされるため、春夏はシャツやTシャツ、秋冬はジャケットやニットなど、その時々のアイテムが楽しめます。

ここでの買い物は、まさに一期一会。気になるアイテムを見つけたら、迷わず手に取るのが正解です。

2020年6月にオープンしてから4年半。

ベルカンプは、モノに込められた想いを受け継ぎ、新たな価値を生み出し続けています。

能勢町を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。きっと、あなただけの特別な出会いが待っています。

取材日：2021/1/17

写真・文／大池